二次創作女性向小説置き場
主にマギ(シンジュ)青エク(志摩雪及び雪男受)
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2024.05.19 Sunday
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「すごく…うねうねします」サンプル
2012.02.29 Wednesday
【冤罪には飴玉を】
ジュダルの目の前で、どこにでもあるような樹木がめきめきと音を立てて成長していく。
「ゲッ」
ここは、シンドバッドの私室の中、のはずだった。
今この場所で目にしているものをうまく認識できず固まったジュダルの身体に、木の枝は意思を持ったようにしなやかに伸び、しゅるんと絡みつく。不意に身体がふわっと浮き上がる感覚に襲われて、気づけば樹木の幹にその枝でぐるぐるに縛りつけられる格好になっていた。
「ッなんだよ、これ…!」
蔓のようにしゅるしゅるとジュダルの手足に絡みついたそれは少し乱暴に藻掻いたくらいではびくともしない。それでもすぐ魔法を使ってその戒めから逃れようとしなかったのは、自分がしたことの後ろめたさのせいだった。
「はは、驚いたかジュダル。これはな、生体反応を絡めとる植物らしい。――悪いと思ってるなら魔法を使わず、そこでじっとしてなさい」
「……う、」
今日は、こんなはずではなかったのだ。
『悪いなジュダル、これから会合で外に出なきゃならないんだ』
シンドバッドの部屋についたと思ったら、頭をひと撫でして男は出ていってしまった。
ぽつりと取り残されたジュダルが目を落としたのは、書卓の上のふるびた羽根ペンで。
(あ、これ)
(バカ殿が、いつも使ってるやつ)
装飾の金属がところどころ錆びついたそれを見て、ジュダルは手を伸ばし真剣な面持ちで視線を集中させた。
じっとそれに意識を集めようとすると、周囲の現実感は一気に薄くなる。その集中力の高さは、魔法を使うには適した資質だった。
それを妨げるような、不慮の事故が起こらなければ、の話だが。
『ジュダル、』
『!』
もうこの部屋を訪れる者は当分現れないだろうと油断していたジュダルは、手にしていたものにかける魔力(マゴイ)のバランスを崩した。
ぱきん、と儚い音が静かな部屋に響く。
『……あ…』
『…悪さするなよ、と言うつもりだったんだが………ジュ~ダ~ル~?』
羽根ペンに入った大きなひび。
ほんの一瞬だったが、大切なものが壊れる音がしたときのシンドバッドの顔を思い出すと、ジュダルは何も言えなくなってしまった。
「…じゃあ、俺は会合に行ってくるから。いい子で待ってるんだぞ?」
四肢を得体のしれない植物に拘束されたまま、再びひとり取り残されて、ジュダルはきゅっと唇を噛んだ。
「……~~っ…、」
(……なんだよ、)
(いきなり戻ってくるあいつが悪ィんじゃん)
(急に声かけられなかったら、俺だって)
(…………でも、)
頭の中で責任転嫁してみても、じゃあこの枝を燃やし尽くして自由の身になればいい、という気持ちにはなれなかった。
(アレ、あいつよく使ってたもんな)
(仕事用ってよりは、大事な手紙とか、祝いの言葉とか、そういうのに使ってたから、アレ使ってるときのあいつの顔、いつもと違うから、いつもわかりやすくて)
「……っ、」
ふと下を見下ろせば、ぶらりと宙に浮いた自分の爪先の更に下方、壊してしまったペンが目に入る。
(強い力で磨こうとしたのが悪かったのか?)
そう、ジュダルはただ、ほんの少し手を加えようとしただけだった。
磨いて、補強して、少しでも長く使えればいいと。
(っ…別に、バカ殿帰ってこないなら、暇潰しにちょっとやってやろうって思っただけで、特に意味なんてないけど)
そう胸の内で言い訳してみても、ジュダルの視線はひびの入ったそれから離れず、そればかりか湧いてくるのは新たな修復法のアイディアで。
(今度は水でコーティングして、優しく洗って、壊れないように、)
(いや、それとも火のほうが、)
かける魔法のイメージをああでもないこうでもないと浮かべていたせいで、木の枝から柔らかい新芽のような緑の蔓が伸びてきたことにジュダルは気づいていなかった。その青々しい蔓は摩擦を抑えるように表面がぬるりとした粘液で覆われていて、いつの間にかうねうねと無数に茂りはじめていた。細いものはタンポポの花の茎くらいのものから、太いものは赤子の腕ほどのものまである。ただの新芽と呼ぶには異様すぎるそれがジュダルの腰にぬるりと巻きついて下衣にまで潜りこんできて、ジュダルはその感触のおぞましさにぶわっと鳥肌を立てた。
「ヒッ…!? うわっ何だよこれ…!!」
やっと気づいたときにはもう、新緑の芽は何本もジュダルの身体に巻きついていて、肌の上をぬるぬると生温いぬめりが這い回っていく。
「ひ、きもちわるぅ…っう、あっ…!?」
下衣をくぐって内股に絡んだ蔓がさらにしゅるっと伸びて、ジュダルの性器にぴとりと張りついた。瞬間ぞっと肌を撫でた不快感に、すべてを焼き払いたい衝動に駆られる。
『悪いと思ってるなら魔法を使わず――』
が、シンドバッドの声が蘇ってきて命令式が描きかけで止まってしまう。まるでその隙をつくように、ジュダルのペニスをぐるぐると巻きこんだ細い蔓が揉みこむようにぐにゅぐにゅと蠕動しはじめた。粘液のせいで摩擦はかなり軽減されているものの、きゅっと肌に張りついたような状態でそこを揉みこむように動かされて、腰が一気に熱くなる。
「っひ、ぁあ…ッ!? や、ぅ、んンッ…あ…――ッ!?」
いきなり弱点を弄ばれて、そこに送りこまれる熱に目をちかちかさせているうちに、粘液がぬるぬると触れていた肌から、しゅうっと何かが蒸発して消えていくような感覚に襲われる。身体の中からしゅうしゅうと抜け出ていくそれが魔力(マゴイ)と気づいたときにはもう、かなりの量がジュダルの体内から吸いあげられていた。
「えっ…ぅ、あ、っく、ん、ンッ…!」
(しまった)
(何かあってもこれじゃ、)
(ろくに動けない)
周囲の魔力を集めようとしても粘液が魔力を吸い上げる頻度が速くて、いつまで経っても樹木に魔力を取られるだけで、魔法を使える状態まで身体が戻らない。
危機感がぞっと心臓を撫でても、みずみずしい蔓でしゅくしゅくとそこを扱かれて、腰から力が抜けてしまう。
「っひ、ん、んん…ッ…~~! ぁ、あ……!?」
びくびくと勝手に跳ねる腰が恥ずかしくて、ぎゅっと唇を噛み締めた痛みで快感を散らすことに躍起になっていると、全身にべっとりとついた樹液はジュダルの肌から魔力を吸い上げたばかりか、その代わりに痺れるような感覚を植えつけてきた。
「ッ!?」
指先から、力が抜けていく。
その状態の肌に蔓を絡められると、びりっと強い刺激を感じたように身体が引きつった。
「ひ、や、なんッ…ンだよ、これぇ…っは…!」
ペニスを包みこんでいた蔓はいつの間にか形を変え、ざらざらした舌のようなもので勃ちあがったそこを擦りはじめた。
「んんーッッ!! や、や、ひぅ、あ、あぁ…ッ…!」
唇をただ閉じているだけでも難しくなって、泣き声みたいな嬌声が止まらなくて、口端からとろりと伝う唾液も、垂れていくのがわかっているのに噛み締めきれず、顎に力が入らない。
「…っふ、…ぁ、あ…~~ッッ…!」
ざらりとそこを扱かれる度に危機感は募って、とぷりと先走りが漏れだして、きゅっと腰に力をこめて堪えようとするジュダルの口元にぬるぬると擦りつけられたのは、少し太めの新芽で。
「んぅ…~~ッ、」
ずるっと潜りこんできたそれは舌で押し返してもびくともしなくて、ジュダルの小さな口の中をいっぱいに満たした。達する直前だったジュダルは、口腔で細かい触手がぞろりと粘膜を撫ではじめて、それだけでギリギリまで追いこまれる。
「ん゛ん゛~…ッッ!」
(やだ、いく)
(やだ、こんな、こんな、)
(口ン中、ざらざらって)
(そんなんで、)
ぎゅっと目を閉じて襲いくる射精欲を堪えていると、先走りをあふれさせる蜜口ににゅるっと何かが入りこんでくる。尿道の内側を撫でたその強い刺激に、ジュダルは思い切り口内の幹に歯を立てていた。
「ッッ~~~!!!」
反射的にぐっと顎に力をこめた途端、喉奥にぴしゃりと生温い液体が叩きつけられ、ごくりと飲み下してしまう。
(や、なん、)
(これ、なに)
(え、え?)
噛み跡のつけられたその蔓はすぐ、逃げるように口からしゅるっと出て行った。
「んぐ、っぷは、はぁっ…っは、う、ひぅ…ッ!?」
口いっぱいを埋めていたそれから逃れられたことに安堵している暇などなかった。
腰が、性器が、じんじんと熱い。
イきたいのに、何か強烈な感覚が邪魔をして、苦しくてイけない。
痛いのか、気持ちいいのか、されたことがないその新しい感覚に、ジュダルは混乱した。
(なに、これ)
(俺のココ、何入って、)
本来入るはずのない部分に入りこんだ異物をしっかりと感じ取らせるように、細い管はぬる、ぬるとゆるやかに尿道を行き来していた。
「ッヒ、う、うぅ~…っや、やっだ、あっ…!?」
詰めこまれた望まない快感の容量はとっくに超えていて、ひくっと喉が引きつる。飲み下した樹液を思い出させるように喉がかっと灼ける感覚があって、全身に熱が広がりのぼせたように視界がくらりと揺れた。
「っは、はぁ…ぅ、やぁ…っひ、ん、ンン…~~ッッ!」
少しずつ、尿道を擦る蔓の動きが速まっていく。きゅうぅっと腰に力がこもって、痺れて、ぷちゅっと堪えきれない透明の蜜が鈴口と蔓の間からあふれた。
「っふ、う、ひ、うぅ~…ッ…!」
(イきたい、イきたくない)
(出し入れ、やだ)
(もう、しないで)
(熱い、気持ちわるい、たすけて、)
「っは、ひぅあ…や、やぁ…っやだ、もっ…シン、シ…っうぅ~…ッッ!」
一度頭に顔を浮かべてしまったらもうダメで、じんじんと熱に炙られたような脳裏はひたすら欲しいものばかり映してくる。
たとえば、内股をねっとりと撫でる大きな手のひらを。
たとえば、口腔を掻き回してくる舌と唇を。
たとえば、体内を苦しいくらいに満たしてくる灼熱と、切羽詰まった息遣いと、腰にしっかりと回された腕を。
「…~~ッ、」
(シンドバッド、シンドバッド)
(なあ、これも罰?)
(どこまでが?)
(どこまでも?)
(いつまで、ガマンすればいい?)
(いつまでガマンすれば、ゆるしてくれる?)
「ッひ、」
噛み跡のついた蔓が、今度は別の入り口を見つけてずるりとそこを擦った。
→sampleおわり
ジュダルの目の前で、どこにでもあるような樹木がめきめきと音を立てて成長していく。
「ゲッ」
ここは、シンドバッドの私室の中、のはずだった。
今この場所で目にしているものをうまく認識できず固まったジュダルの身体に、木の枝は意思を持ったようにしなやかに伸び、しゅるんと絡みつく。不意に身体がふわっと浮き上がる感覚に襲われて、気づけば樹木の幹にその枝でぐるぐるに縛りつけられる格好になっていた。
「ッなんだよ、これ…!」
蔓のようにしゅるしゅるとジュダルの手足に絡みついたそれは少し乱暴に藻掻いたくらいではびくともしない。それでもすぐ魔法を使ってその戒めから逃れようとしなかったのは、自分がしたことの後ろめたさのせいだった。
「はは、驚いたかジュダル。これはな、生体反応を絡めとる植物らしい。――悪いと思ってるなら魔法を使わず、そこでじっとしてなさい」
「……う、」
今日は、こんなはずではなかったのだ。
『悪いなジュダル、これから会合で外に出なきゃならないんだ』
シンドバッドの部屋についたと思ったら、頭をひと撫でして男は出ていってしまった。
ぽつりと取り残されたジュダルが目を落としたのは、書卓の上のふるびた羽根ペンで。
(あ、これ)
(バカ殿が、いつも使ってるやつ)
装飾の金属がところどころ錆びついたそれを見て、ジュダルは手を伸ばし真剣な面持ちで視線を集中させた。
じっとそれに意識を集めようとすると、周囲の現実感は一気に薄くなる。その集中力の高さは、魔法を使うには適した資質だった。
それを妨げるような、不慮の事故が起こらなければ、の話だが。
『ジュダル、』
『!』
もうこの部屋を訪れる者は当分現れないだろうと油断していたジュダルは、手にしていたものにかける魔力(マゴイ)のバランスを崩した。
ぱきん、と儚い音が静かな部屋に響く。
『……あ…』
『…悪さするなよ、と言うつもりだったんだが………ジュ~ダ~ル~?』
羽根ペンに入った大きなひび。
ほんの一瞬だったが、大切なものが壊れる音がしたときのシンドバッドの顔を思い出すと、ジュダルは何も言えなくなってしまった。
「…じゃあ、俺は会合に行ってくるから。いい子で待ってるんだぞ?」
四肢を得体のしれない植物に拘束されたまま、再びひとり取り残されて、ジュダルはきゅっと唇を噛んだ。
「……~~っ…、」
(……なんだよ、)
(いきなり戻ってくるあいつが悪ィんじゃん)
(急に声かけられなかったら、俺だって)
(…………でも、)
頭の中で責任転嫁してみても、じゃあこの枝を燃やし尽くして自由の身になればいい、という気持ちにはなれなかった。
(アレ、あいつよく使ってたもんな)
(仕事用ってよりは、大事な手紙とか、祝いの言葉とか、そういうのに使ってたから、アレ使ってるときのあいつの顔、いつもと違うから、いつもわかりやすくて)
「……っ、」
ふと下を見下ろせば、ぶらりと宙に浮いた自分の爪先の更に下方、壊してしまったペンが目に入る。
(強い力で磨こうとしたのが悪かったのか?)
そう、ジュダルはただ、ほんの少し手を加えようとしただけだった。
磨いて、補強して、少しでも長く使えればいいと。
(っ…別に、バカ殿帰ってこないなら、暇潰しにちょっとやってやろうって思っただけで、特に意味なんてないけど)
そう胸の内で言い訳してみても、ジュダルの視線はひびの入ったそれから離れず、そればかりか湧いてくるのは新たな修復法のアイディアで。
(今度は水でコーティングして、優しく洗って、壊れないように、)
(いや、それとも火のほうが、)
かける魔法のイメージをああでもないこうでもないと浮かべていたせいで、木の枝から柔らかい新芽のような緑の蔓が伸びてきたことにジュダルは気づいていなかった。その青々しい蔓は摩擦を抑えるように表面がぬるりとした粘液で覆われていて、いつの間にかうねうねと無数に茂りはじめていた。細いものはタンポポの花の茎くらいのものから、太いものは赤子の腕ほどのものまである。ただの新芽と呼ぶには異様すぎるそれがジュダルの腰にぬるりと巻きついて下衣にまで潜りこんできて、ジュダルはその感触のおぞましさにぶわっと鳥肌を立てた。
「ヒッ…!? うわっ何だよこれ…!!」
やっと気づいたときにはもう、新緑の芽は何本もジュダルの身体に巻きついていて、肌の上をぬるぬると生温いぬめりが這い回っていく。
「ひ、きもちわるぅ…っう、あっ…!?」
下衣をくぐって内股に絡んだ蔓がさらにしゅるっと伸びて、ジュダルの性器にぴとりと張りついた。瞬間ぞっと肌を撫でた不快感に、すべてを焼き払いたい衝動に駆られる。
『悪いと思ってるなら魔法を使わず――』
が、シンドバッドの声が蘇ってきて命令式が描きかけで止まってしまう。まるでその隙をつくように、ジュダルのペニスをぐるぐると巻きこんだ細い蔓が揉みこむようにぐにゅぐにゅと蠕動しはじめた。粘液のせいで摩擦はかなり軽減されているものの、きゅっと肌に張りついたような状態でそこを揉みこむように動かされて、腰が一気に熱くなる。
「っひ、ぁあ…ッ!? や、ぅ、んンッ…あ…――ッ!?」
いきなり弱点を弄ばれて、そこに送りこまれる熱に目をちかちかさせているうちに、粘液がぬるぬると触れていた肌から、しゅうっと何かが蒸発して消えていくような感覚に襲われる。身体の中からしゅうしゅうと抜け出ていくそれが魔力(マゴイ)と気づいたときにはもう、かなりの量がジュダルの体内から吸いあげられていた。
「えっ…ぅ、あ、っく、ん、ンッ…!」
(しまった)
(何かあってもこれじゃ、)
(ろくに動けない)
周囲の魔力を集めようとしても粘液が魔力を吸い上げる頻度が速くて、いつまで経っても樹木に魔力を取られるだけで、魔法を使える状態まで身体が戻らない。
危機感がぞっと心臓を撫でても、みずみずしい蔓でしゅくしゅくとそこを扱かれて、腰から力が抜けてしまう。
「っひ、ん、んん…ッ…~~! ぁ、あ……!?」
びくびくと勝手に跳ねる腰が恥ずかしくて、ぎゅっと唇を噛み締めた痛みで快感を散らすことに躍起になっていると、全身にべっとりとついた樹液はジュダルの肌から魔力を吸い上げたばかりか、その代わりに痺れるような感覚を植えつけてきた。
「ッ!?」
指先から、力が抜けていく。
その状態の肌に蔓を絡められると、びりっと強い刺激を感じたように身体が引きつった。
「ひ、や、なんッ…ンだよ、これぇ…っは…!」
ペニスを包みこんでいた蔓はいつの間にか形を変え、ざらざらした舌のようなもので勃ちあがったそこを擦りはじめた。
「んんーッッ!! や、や、ひぅ、あ、あぁ…ッ…!」
唇をただ閉じているだけでも難しくなって、泣き声みたいな嬌声が止まらなくて、口端からとろりと伝う唾液も、垂れていくのがわかっているのに噛み締めきれず、顎に力が入らない。
「…っふ、…ぁ、あ…~~ッッ…!」
ざらりとそこを扱かれる度に危機感は募って、とぷりと先走りが漏れだして、きゅっと腰に力をこめて堪えようとするジュダルの口元にぬるぬると擦りつけられたのは、少し太めの新芽で。
「んぅ…~~ッ、」
ずるっと潜りこんできたそれは舌で押し返してもびくともしなくて、ジュダルの小さな口の中をいっぱいに満たした。達する直前だったジュダルは、口腔で細かい触手がぞろりと粘膜を撫ではじめて、それだけでギリギリまで追いこまれる。
「ん゛ん゛~…ッッ!」
(やだ、いく)
(やだ、こんな、こんな、)
(口ン中、ざらざらって)
(そんなんで、)
ぎゅっと目を閉じて襲いくる射精欲を堪えていると、先走りをあふれさせる蜜口ににゅるっと何かが入りこんでくる。尿道の内側を撫でたその強い刺激に、ジュダルは思い切り口内の幹に歯を立てていた。
「ッッ~~~!!!」
反射的にぐっと顎に力をこめた途端、喉奥にぴしゃりと生温い液体が叩きつけられ、ごくりと飲み下してしまう。
(や、なん、)
(これ、なに)
(え、え?)
噛み跡のつけられたその蔓はすぐ、逃げるように口からしゅるっと出て行った。
「んぐ、っぷは、はぁっ…っは、う、ひぅ…ッ!?」
口いっぱいを埋めていたそれから逃れられたことに安堵している暇などなかった。
腰が、性器が、じんじんと熱い。
イきたいのに、何か強烈な感覚が邪魔をして、苦しくてイけない。
痛いのか、気持ちいいのか、されたことがないその新しい感覚に、ジュダルは混乱した。
(なに、これ)
(俺のココ、何入って、)
本来入るはずのない部分に入りこんだ異物をしっかりと感じ取らせるように、細い管はぬる、ぬるとゆるやかに尿道を行き来していた。
「ッヒ、う、うぅ~…っや、やっだ、あっ…!?」
詰めこまれた望まない快感の容量はとっくに超えていて、ひくっと喉が引きつる。飲み下した樹液を思い出させるように喉がかっと灼ける感覚があって、全身に熱が広がりのぼせたように視界がくらりと揺れた。
「っは、はぁ…ぅ、やぁ…っひ、ん、ンン…~~ッッ!」
少しずつ、尿道を擦る蔓の動きが速まっていく。きゅうぅっと腰に力がこもって、痺れて、ぷちゅっと堪えきれない透明の蜜が鈴口と蔓の間からあふれた。
「っふ、う、ひ、うぅ~…ッ…!」
(イきたい、イきたくない)
(出し入れ、やだ)
(もう、しないで)
(熱い、気持ちわるい、たすけて、)
「っは、ひぅあ…や、やぁ…っやだ、もっ…シン、シ…っうぅ~…ッッ!」
一度頭に顔を浮かべてしまったらもうダメで、じんじんと熱に炙られたような脳裏はひたすら欲しいものばかり映してくる。
たとえば、内股をねっとりと撫でる大きな手のひらを。
たとえば、口腔を掻き回してくる舌と唇を。
たとえば、体内を苦しいくらいに満たしてくる灼熱と、切羽詰まった息遣いと、腰にしっかりと回された腕を。
「…~~ッ、」
(シンドバッド、シンドバッド)
(なあ、これも罰?)
(どこまでが?)
(どこまでも?)
(いつまで、ガマンすればいい?)
(いつまでガマンすれば、ゆるしてくれる?)
「ッひ、」
噛み跡のついた蔓が、今度は別の入り口を見つけてずるりとそこを擦った。
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