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二次創作女性向小説置き場 主にマギ(シンジュ)青エク(志摩雪及び雪男受) 18歳未満の方の閲覧はご遠慮願います
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お前は俺に何をした
現パロ・R15くらいですけど今後R18予定
こんな感じで一箇所ずつ性感帯ほじくりかえしてく一人フェチアンソロ春に出せたらいいなと思います・シンさまの開発日誌もある予定だよ!
アンケート募ろうと思ったけど項目足りないですね項目になかったら拍手コメントからでもお聞かせください^▽^
全然関係ないけど公式の眼鏡ジュダルちゃんほんとうにありがとうございますありがとうございますみなさんの眼鏡ジュダルちゃん待ってます





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1.みみ



 耳の後ろをぞくぞくと撫でる、あやうい感覚。
「……っ…?」
 その正体を掴むにはまだ覚醒は遠く、指の主が眼鏡の蔓を撫でているのだろうことをぼんやりと感じながらも、重たいままの瞼にあらがうほどの危機感も感じられないまま、ジュダルは眠りこんでいた。
 仕事用の机に上体をぺったりと突っ伏した格好で寝息を立てるジュダルの耳たぶを誰かの指がそっと摘み、そのやわらかさを指の腹で楽しむようにふにふにと揉んできて、じんと痺れるような心地よさがジュダルの全身を包みこむ。
「っふ……、」
 思わず小さく息をもらせばぶるっと身体がふるえて、じっとしていられず爪先はぎゅうと力がこもったり緩んだりを繰り返した。
(きもちいい)
 とろとろとまどろみの中そのまま身を任せていると、指はすすと少し上に移動して、軟骨の部分を指で挟みこりこりと刺激してきた。
「んんっ……!」
 ぞくぞくっと背を走ったのは、くすぐったさの混ざった快感、だけではなかった。
「っふ、あ……あッ……?」
(なんだ、これ)
(なんか、へんな、かんじ)
 どこか覚えのあるような、不思議な感覚に疑問符のついた声が唇からこぼれたけれど、それもすぐ新しい刺激の波に流されてあいまいになっていく。
「ふあ、」
 軟骨をいじっていた耳とは反対の、耳の後ろ側をぬるりと熱い何かが這って、力の抜けきった声がジュダルの口からまたこぼれる。ぴくぴくと反応する耳を唇で挟んだり甘く食んだりしながら誰かの手がジュダルの下腹を撫でてきて、危うい快感がぐんと助長させられた。
「あっう、そ、そこ、だめ…っふあ、あ…っ…!」
 思わず下腹を撫でる手に手をぎゅうと重ねてむずかるように訴えたジュダルだったが、その手はジュダルの腰を後ろから抱えこむようにぐっと身体を密着させてきて、耳朶を唇で挟みこんだままむにむにと刺激してくる。
「っふ、あ、だめ、だめだって、あっ…ぁ、」
「……どうして?」
 間近で響いた低音がじんと耳の奥をふるわせて、ますます募っていく危機感にうわ言のようなあまったれた言葉があふれる。
「だ、だめ、た、たっちゃ、ッッ…ん~~…っ…!!」
 耳の後ろの皮膚の薄い部分に軽く歯を立てられれば危機感は現実のものとなり、ただ心地よいだけのところを通っていくはずの感覚の回路はとんでもなくいやらしいところへしっかりと繋げられてしまった。耳への刺激は背筋を通り、腰をくすぐって下腹に直結していく。一度道をつけられてしまえばそこに熱が集中していくのにそう時間はかからなくて、指で耳たぶをいじられるだけでぞくぞくと背筋が粟立った。
「ッッ~~~!」
 熱を孕んだ下腹に触れていた手はやっと離れてくれたけれど、孕まされた後ではもう遅かった。
 耳の後ろを撫でられ、軟骨の窪みを指の腹で優しく擦られ、耳孔に舌を捩じこむようにねっとりと舐られて、ひくっと腰がのたうつ。
「っふあ、ア、だめ、ッぅうン、ん、ん、」
 突っ伏した自分の腕に額を擦りつけて快感を散らそうと思っても、耳を弄る指は止まってくれず相変わらず弱い部分ばかりを責めてきて、どんどん熱くなっていく下肢にジュダルの閉じた眦からはじわりと涙が滲んだ。
(だめ、こんなの、だめなのに、)
(なんかへんだ、ぜったい変)
(こんなこと、まえも、おもった気が)
 ふっと取り出しかけた記憶を掴みとることはできなかった。
 耳ばかり舐められて甘噛みされて擦られて、ぞくぞくっとひときわ大きいふるえがジュダルを襲い、とびきりの困惑と覚醒を連れてきたから。
「ッあ、あ、ッッ~~~…!!! っは、は、ぁ…はっ……!?!?!?」
 ちかちかと明滅する視界をゆっくり取り戻していけば、目に映ったのは見慣れた自分の机とPC。身体には気怠く熱を持った、覚えのある解放感。それを引き起こした感覚をじわじわと思い出させられて、ジュダルの惑乱と羞恥は頂点に達した。
(え、おれ、いま、)
(耳で、イッ)
「? どうした、ジュダル」
 すぐ後ろからかかった声に勢いよくぐるっと首を回せば、鼻先がぶつかりそうなほどの至近でこちらの様子を窺うシンドバッドの姿があって。
「な、シン、これ、なんっ…は……!?!?」
 もたらされた感覚がすべてこの男によるものだと気づけばぐんと体内の熱が上がって、みるみるうちに真っ赤に染まっていくジュダルの目元に男の唇が触れてくる。
「今、起きたのか? とっくに起きているものだとばかり思っていたが」
 そう言いながらもまだシンドバッドの指はジュダルの耳から離れていなくて、あやすように指先で弄び続けているものだから、どうしても小さな嬌声がぽろぽろとこぼれていってしまう。
「っふ、ぁ…やめ、ッなんだこれ、おい、テメ…、…っ…!」
(こんなの、)
(こんなの、絶対おかしい)
 起き抜けでも、意識のはっきりしはじめた今ならすぐにわかる。
 ジュダルは、特別耳が弱いというわけではない。他人に触られたことがないわけでもなかったし、ましてこんなところで達したことなどなかった。
「ふ、あ、ッッ……~~~~!!」
 それが今は、シンドバッドのいたずらを止めようとがっしり掴んだ手首さえ、ちょっと耳の後ろを撫でられただけで全身の力がどんどん抜けていって、阻止しようとしたはずなのにまるでシンドバッドの手首に縋っているような格好になっていて、ジュダルは思わず諸悪の根源であろう男を睨みあげた。
「っさわん、な!」
「……なんで?」
 そう問い返してきた男の口元にはジュダルが刺したくなるような余裕の笑みが浮かんでいて、思わず振りあげた膝はシンドバッドの腹にめりこむ前にやんわりと押さえこまれ、内股を撫でられて無力化させられてしまう。
「っは、~~~~ッ!!」
(くそ、むかつく、むかつく、むかつく)
 ぞくぞくっと腰を這いのぼる快感をぎゅうと噛み潰して頭の中を呪詛でいっぱいにしても、シンドバッドの指が耳のあたりでうごめくたびに、腰から下がおぼつかなくなるようなふわふわした気持ちよさに浚われていってしまう。
「~~ッッてめ、おれがねてるあいだに、何した」
 なんとか嬌声を噛み殺しながら絞り出したジュダルの問いに、にんまりと三日月型の笑みを浮かべた男がしゃあしゃあとのたまった。
「それは、お前の体がよーくわかってるみたいだけど?」
 言い終わるか終わらないかのうちに椅子から立ち上がらされるように腰を抱かれて、落ちかけた足の間をシンドバッドの膝がすくって、抱き締められるような体勢のまま男が耳の後ろに何度もキスを繰り返してきて、ぞくんと背筋に走る痺れを振り払うようにジュダルは悪態をついた。
「っあ、くそ、だからやめろって、ッうく、ん、ンッ…!」
「起こして悪かったよ、忙しかったんだろう? 仕事」
「ふ、あ、うぅ…そ、ゆこと言ってんじゃ、な…ッあ、」
 ちゅ、ちゅっと耳朶へのキスを続けながら、抱き寄せられた身体はずるずると仮眠用のソファーベッドまで運ばれて、ジュダルの背を柔らかな感触が包んだ。
「ご奉仕してやるから、いつでも寝ていいぞ」
 そう言ってくしゃくしゃとジュダルの頭を撫でる手のひらは優しいのに、散々弄ばれた耳をほんの少しその指がかすめていくせいでぴくぴくと肌が反応してしまい、ジュダルは恨みがましい目で睨めつけるしかなくて。
「ッッ~~寝れるかバカ、ぁ、あっ」
 身体の芯に灯った熱は再び抜き差しならないところまでジュダルを追い詰めていて、それをわかっているとでもいうようにシンドバッドの手が下着に潜りこむ。勃ちあがったそこを擦りあげながら耳朶にふっと息が吹きかけられて、ぞわぞわっと肌が総毛立つ。
「っは…~~!! や、それ、やめ、っふあ、あっ…~~~ッッ!!!」
(おかしい、絶対おかしい)
(こんなとこ、こんなに弱いはずないのに)
(絶対、こいつのせいだ)
 すっかり弱点と化してしまった身体の一部に翻弄されながらも、結局その手のひらの心地よさに抗いきれず、ジュダルはほぼ強制的にシンドバッドの“ご奉仕”を受けとらされることになったのだった。



 そう悪くない倦怠感が全身を包みこんでいるのがこんなにも不本意なのは、なぜなのか。
「…………お前、他にも勝手になんかしてないだろうな……?」
 思わず浮かんだ懸念を口にしたジュダルだったが、隣に寝転がってさらさらとこちらの髪を梳いてくるシンドバッドの表情を見て、聞かないほうがよかったかもしれないと後悔するはめになる。
「ん~?」
 少し何かを考えたように明後日の方向をちらりと見たあと、あからさまに答えを濁すような生返事をしたシンドバッドに、ゾッと怖気がジュダルの背を撫でた。
(こ、こいつ、信じらんねえ)
(いつのまに)
 ジュダルの知らないところで知らないうちに、どれくらい、何が変わっていってしまっているのか。
「…、……」
 声もなくシンドバッドを凝視するジュダルを見て、男は何を勘違いしたのかあやすように頬にキスを降らせてきて。
「大丈夫だ、きっと悪いようにはならないから」
「………………そーいう問題じゃねェし……」
 力なく呟いた言葉を掬いとるようにシンドバッドの唇が触れて、じんと胸をあたためた熱は同時に、つい先ほど背筋を撫でた感傷を浮かびあがらせた。
(一番おそろしいのは、知らないうちにこいつに開発されて、そのうちボロが出て、愛想つかされるんじゃないかって思ってる自分だよ、バカ)
 口元に浮かんだ自嘲の笑みを、我ながら本当にどうしようもないと思いつつ、ジュダルは触れあった唇に少しきつめに歯を立ててごまかした。



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