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二次創作女性向小説置き場 主にマギ(シンジュ)青エク(志摩雪及び雪男受) 18歳未満の方の閲覧はご遠慮願います
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やってみなけりゃわからない! 2
「やってみなけりゃわからない! 1」の続きです
炎夏とジュ夏のターンですので苦手な方は読み飛ばすことをお勧めします



拍手[11回]




「!?!?!? しんかんどのッ!? な、なな、なンあぁ…ッ!!」
 上擦って動揺した夏黄文の声は、後ろから容赦なく中を抉られて、十分艶を含んだ悲鳴に変わった。
(しにたい)
(なんで、なんで、)
(ただでさえこの人にいいようにされているこの状況が理解不能なのに)
(自分でもまだこんなこと受け入れられてないのに、神官殿にまで見られるなんて、しにたい、しにたい)
 しかし、事を見られていたことに打ちのめされている場合ではなかった。きゅうぅっと竦んだ体内の狭さに、紅炎がうっすら笑みを浮かべたのをもちろん夏黄文が知る由もない。
「お前もこの穴使ってみるか? 存外にいいぞ」
「はっ!? なに、えっ、ぅああぁン…ッッ!」
 後ろ手に掴まれていた腕が紅炎にぐいっと引かれ、夏黄文は上体を強引に起こされた。繋がったまま体勢を変えられて容赦なく奥を抉ってくる雄蕊の衝撃に、雄々しい泣き声が迸る。視界がぶれ、じんじんと腰の奥が痺れるような余韻に何も考えられないでいたが、背中にぴったりと密着した紅炎の胸板の弾力に、その存在をまざまざと感じさせられてぞくっと背筋が粟立った。
 片膝裏が掴まれて、ぐっと大きく開かされる。もう片方の指が露わになった結合箇所をゆっくりとなぞった。
「っひぅ、あッ…!」
 紅炎のものに押し拡げられて薄くなった皮膚を指の腹で擦られて、きゅうっと抱えられた爪先に力がこもる。
「おっ、いいのォ~? ちょうどムカムカしてたんだよな、俺にも貸してよ」
「!!!」
(いやいやいや、いやいやいや、よくないよくない!)
 しかし今まで背後の男に抗議の声をねじ伏せられ続けてきたせいで、拒絶の言葉はなかなか喉に張りついて音にならない。
「あ、でも俺まだ勃ってねェからこっち借りるわ」
 着衣を脱ぎ捨てたジュダルがまだ反応していないペニスを押しつけた先は、一文字に引き結ばれて微かにふるえる夏黄文の唇で。
「――舐めろ」
 背後から耳に流しこまれた低音に、夏黄文は条件反射に近い速さで口を開いていた。

「んぐ、む、ん、ンンー…ッッ!」
「口を塞げば少しは静かになると思ったが…あまり変わらんな」
「っ…あー…俺は別に気にしねェけど」
「んん゛ッ! ん゛~~…ッッ!!」
「…ッつーか、紅炎が掻き回しすぎるんじゃねーの? っなんか、声出るとふるえて、きゅってなって気持ちいから、いーけど…ッ」
「喉奥突いてみろ、上も下も締まるぞ」
「ッんぐぅ…~~っっ!!」
 好き放題にされて言われて、硬くなってきたジュダルのペニスがぐりっと上顎の奥のほうを突いてきて、夏黄文の喉が反射的に侵入物を拒否するようにぎゅっと締まる。同時に身体の芯がこわばって、体内を満たす熱を引き絞るようにきゅうきゅうと腸内が蠢いた。
「っは…マジだ…そっちどぉ?」
 少し粘ついた声でジュダルが笑って、普段耳にすることのない響きにぞくっと背筋を撫でられる。
「ああ、こっちも…具合のいい孔になってきている」
 しかしそのふるえと、背後の男が声を発する度におこるふるえとでは、まったく色合いが違うことに気づく余裕など、今の夏黄文にはなかった。
 それは言葉の真意が掴めない、次の瞬間何が飛び出してくるかわからない、紅炎の得体のしれないおそろしさからくる違いだったのだけれど。
「ふぅ~ん…どれ、じゃあ味見してみっかな」
「!?」
 この状況でそんな冷静な分析を夏黄文ができるわけもなく、目まぐるしく変わっていく周囲に弄ばれるのが関の山だった。
「っちょ、マジですか、しんかんどの、ちょっと考え直されたほうが…ッヒ、ああ゛あ゛ぁ…~~ッッ!!」
 ずっしりと中を埋めていたものが抜け出て、腰が前にせり出されて、両膝の裏を抱えて開かせていた紅炎の手はそのままに、ジュダルが膝頭を掴んで、紅炎のもので十分なくらいに拡げられた尻孔にジュダルの熱く硬いものがずずっと入りこんでくる。紅炎のかたちをすっかり覚えてしまっている肉体が、それとは違う箇所を抉ってくる質量を嫌になるくらい感じさせてきて、ジュダルに貫かれているという事実を容赦なく思い知らされれば原因不明の熱がカッと肌を灼いた。
「ッは…、いいじゃん、お前ン中」
「っう、ぁ、あ…も、やめ…、」
(ふざけるな、何が味見だ、ただでさえ後ろのドSにどんどん拡げられてるってのに、また別の男の、なんて)
「…っは…ン、まだ、突っこんだばっかだろうが、よ…ッ!」
「あぁッ…!! っう、あ、やッ…イッ…~~~!!」
 既に充分ほぐされていたせいか、やわらかく締めつけてくる夏黄文の体内をジュダルは好きな角度で突き上げてきて、いつもと違う律動に散々喘がされて翻弄されているうちに、不意に夏黄文の肩にギリっと痛みが走った。ビクンと身体が大きく跳ねて、何が起きたかわからずおそるおそるそちらに目をやれば、ジュダルがそこに思い切り歯を立てているところで。
「ッッちょ、痛っいたい! あ゛ぁッ…イッ…~~!!」
 突き上げてはがぶりと噛まれて、その痛みに身構えるようにぎゅっと身体を竦ませているうちに、何かを学習したのかジュダルは肩や鎖骨、首筋に噛みつき、それに反応して狭くなる中を楽しむように腰を揺さぶってきて。
「ひィ…ッいた、痛い、噛むのやめ…っあ゛~~!!」
「ッふ…なんだようるっせえな…あッ?」
 危機を感じたのかどんどん大きくなる悲鳴にジュダルがぐっと眉を寄せて夏黄文を睨みつけると、その眉がふっと困惑に緩んだ。
 夏黄文の身体を貪るのに夢中で、気づかなかったのだ。
 紅炎がいつのまにか、ジュダルの背後に回っていたことを。
「ちょっ…何、うぁん…ッ!?!?」
 紅炎のぬるついた指がジュダルの尻の狭間を撫でて、まだ困惑の声をあげているうちに中指を付け根までずるっと押しこんでくる。きゅっと尻に力がこもって動きを止めたジュダルの、戸惑いに見開かれた目を間近で直視してしまい、夏黄文はそこから目が離せなくなった。
「っおい、何してんだバカ、やだ、うッ…!」
 さっと赤く染まっていく目元。
 焦って、上擦って、泣きそうに潤んだ声。
(やだ、なんか)
(神官殿が、急にかわいく…、)
 どきどきと弾む鼓動を感じながら小さく喘ぐジュダルに見入っていた夏黄文だったが、そんな余裕もあと数秒のことだった。
 それは、紅炎の指が、ジュダルの前立腺を探り当てぐりっと強く抉りはじめたから。
「うあぁッ…!! やだ、っや、やめろ、あ、アッ…!」
「あ、あぅッ…! ひっ…!?」
 ジュダルの腰がビクッと跳ねて、夏黄文の中を突きあげる形になって、そればかりか体内を満たす質量がぐんと大きく熱くなって、腹の中を重苦しい快感が突き抜けていく。
(これ、神官殿の、大きくなって、)
(くるしい)
「はぁっ…あぅ…っく、ンン…っあ…!!」
 腰の動きは先ほどよりずっと拙くなったけれど、中を刺激されるたびに不意打ちのように奥を突かれて、充溢感もぐんと上がって、今までとは違った刺激に夏黄文はまた翻弄されることになった。
「ぁ、あ、ッやめろ、よォ…っひ、あぁ…ッん、ンッ……!」
 いつのまにかジュダルの手は夏黄文に縋るように肩をぎゅっと掴んでいて、顎をそこにのせるように顔を寄せて喘ぐものだから、ジュダルの泣き声が鼓膜をふるわせてきて、カッと腹の奥が熱くなって。
(し、神官殿)
(泣きそうな声、かわいい)
(とかほだされてる場合じゃないのに、)
「あ、だめ、だめ、っひ、~~~!!」
 急にジュダルの中で増やされた指ががくがくと力強く揺すってきて、それに唆されるようにジュダルの腰が激しく夏黄文の中を突き上げてくる。
「っうあ、あ、あ、っく…――ッッ!!」
 そのうち一回が夏黄文の弱い箇所をぐりっと擦って、絶頂を迎えた肉壁がいやらしくジュダルのペニスをきゅうきゅうと咀嚼し、射精を促した。
「んん、んーッ…!!」
 ぶるっとジュダルの腰が大きくふるえて、夏黄文の体内にぴしゃりと熱いものをかける。
「っぁ、…は、…っはぁ、はッ…」
「…っはー…はぁッ…は…紅炎テメッ…うああぁ…――ーッ!!」
 涙の浮いた目で背後の紅炎を睨みつけようとしたジュダルは、体内からずるりと抜け出た指の代わりに押しあてられた熱塊に危機感を覚える間もなく、容赦なく身体を拓いていった剛直に全身を毛羽立たせた。
 絶頂を迎えた直後に与えられたあまりの衝撃に、ジュダルの目の前がちかちかと明滅し、熱くぼやける。
 今一度追い討ちをかけるように後ろから紅炎の腰がぐっと突き上げてきて、その刺激は未だジュダルと繋がったままの夏黄文にも充分すぎるくらい伝わってきた。
「っひィ、」
「二人とも、随分と愉しんだようだな。…俺も、愉しませてくれるだろう?」
 まだ目を白黒させているジュダルをかわいいと思う間もなく、夏黄文の視線は覆いかぶさってくる紅炎の薄ら寒い眼光から目を逸らせずにいた。










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